レ・アルクセス渓谷に位置するカサ・グラン

レ・アルクセス渓谷に位置するカサ・グラン

カサ・グランの敷地はバスティダ山の麓を流れるレ・アルクセス渓谷(紀元前4世紀頃の古代イベリア人たちの町が見つかっている)にあります。海抜は530メートル、バレンシアから南西に80キロほど離れた場所です。この渓谷はその景観と考古学的価値の高い遺跡があることから保護地区になっており、モヘンテとフォンタナルスの二つの町を結ぶ地方道路が一本通るのみです。

110ヘクタール

丘の北側に位置するカサ・グランには110ヘクタールの畑が広がります。この丘の土壌は100%砂質土壌ですが、渓谷の下の方になると砂質と粘土質土壌が混在しています。南向きの区画のなかには完全に白い泥からなるものもあります。日中は暖かく夜間は涼しいという気候条件はワインの生産にとても適しています。

土壌

粘土や砂質からなる様々な土壌は肥沃度も保水力も異なります。この点を考慮すると、畑の中で正しいバランスをとるためのパラメメーターは次のようなものになるでしょう。

・植樹方法と台木
・長持ちする地被植物の選択
・ブドウ品種
・必要に応じての灌漑
・栽培方法

新しい区画に植樹するときはこうしたパラメーターに考慮して行い、質の高いブドウを得ることを心がけています。

地ブドウについて

パゴ・カサ・グランでは、固有品種のガルナッチャ・ティントレラ、モナストレル、マルヴァシア、それに近い地中海品種のシラーなどのほか、国際品種のメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ブティ・ヴェルドーやゲヴュルツトラミネールなどを栽培しています。ゲヴュルツトラミネールは現当主カルロスの祖父が1950年代にドイツから持ち込んだ品種です。畑の生態系やミコリザのおかげでブドウの樹はとても強く、自ら生きていく力を備えています。地被植物はまた、土壌の温度を8~12℃に保つ手助けをしています。むき出しの土壌よりも低い温度でかつ湿度も保つため、ブドウ樹は水を求めて地中深くに根を張るようになります。「自然に抗うのではなく自然に寄り添う」がわたしたちのモットーです。

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